『3rd day ー 6分間の悪夢、再び。』
8:26 AM
完全防雨でスタート。
最初は快調で一時間で7km走れた。
悪くない。
途中車道を走ることになり、
車の行き交いに遭遇すると、
止まって僕が行くのを待ってくれた。
有難い。
天気は生憎の晴れ。
完全防雨が意味をなさない…汗
昼すぎまでに音威子府に着きたい。
今日はずっと手塩川とランデブーすることになる。
このまま晴れるかと思いきや、やはり雨がきた。
用意しておいたカッパを反対に着て雨を凌ぐ。
が、すぐに雨は止む。
またいつ降るかわからないので持ちながら走る。
またしばらく行くとトンネルがあった。
横が柱でできているので、
そんなに音は反響しない。
距離にしても200mぐらいで出口も見えている。
なんだ、楽勝!と思いきや、甘かった。
そのすぐ先に、今度は本格的なトンネルがあり、かなり長そうだ。
やはり音は轟々と鳴り響いてくる。
これはマズイと轢かれないためのライトを用意する。
意を決して突撃!
無我夢中で走る。
不思議と足の痛みは感じず、
走り続けられる。
壁すれすれの位置を走ること、
6分間。
やっと通り抜けた先には、また暑そうな陽が照っていた。
山の天気は変わりやすい。
すぐにまた雨になる。
今度の雨はきつい。大粒の雨。
車でさえ視界が悪そう。
トラックが通るたびに水しぶきが立つ。
道幅は狭いところで50cm強しかない。
本当に危険だ。
ただ黙々と雨の中、走る。
一度、パーキング(といっても、少し広い空き地)で、
雨が止むのをただただ雨に打たれながら待ったが、
一向に雨は止みそうにない。
弱くもならない。
諦めてまた走る。
午後2時過ぎ、
音威子府に到着する。
予定より1時間遅いが、雨の中走ったことを考えると悪くない。
初の道の駅で食事をする。
コンセントにガムテープが貼られており、
充電できない。
豊富の駅でもそうだったが、
こういう旅行者泣かせの対策をしているところが多いのか?
が、聞いてみると、
ちゃんと使っていいと許可を得た。
聞くだけ聞いて見るものだ。
飯食ったら、3時半前だった。
時間を使い過ぎた。
この旅で始めて音楽をかける。
とりあえずポルノグラフィティだ。
調子も良く、一時間で7km走れた。
しかし、そこで急に足が痛みだした。
しかも左右両方同じ箇所、
親指の付け根から少し遡ったら場所だ。
走る時に踏み込むから、それを続けていると、
その場所が酷使されてくるのだろう。
同時に寒さを感じ、上を羽織る。
陽が暮れ始め、動かないと、かなり寒さを感じる。
足が痛い。走れないことが悔しい。
6時も過ぎ、また夜を迎えた。今回はライトナシでは進めない。
歩道をとぼとぼと歩く。
時々走って一時間6kmがいいところだ。
何度もGoogleMapで残りの距離を確認したが、
一向に減らない。
もう辺りは真っ暗になった。
ふと夜空を見上げた。星が綺麗だった。
あと3kmと言うとことまで来た。
この時、また雨が降ってきた。
もう手の感覚はない。
もう少しというところだが、耐えられず、
バス停に入る。
TさんからLINEが入る。
たわいも無い話だが、力をもらった気がした。
美深の道の駅に着いたのは、8時過ぎ。
道の駅は完璧にしまっていた。
仕方なく、温泉の方へ行ってみる。
ここもしまっていたら、本当に死んでしまいそうだ。
温泉はまだ営業していた。
とりあえず風呂に入る。
何回湯を被っても暖まらなかった。
風呂を出て、試しに施設の人に
「ここに泊まっていいか」
聞いて見たが、あっさり断られた。
施設の前で寝ることもダメだという。
代わりに、トイ面にあるキャンプ場で寝ればいいと教えてくれた。
そこはキャンプ場の管理人小屋で、
ベンチがあり、屋根があるのが救いだ。
3日目は野宿である。
今日も疲れた。空腹もあるが、眠い。
One Comment so far:
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何回湯を被っても暖まらなかった。
スタートしてまだ日は浅いですが、
もう終盤の日記かと思えるほど、
過酷さが伝わって来ています。