『23rd day ー 気の持ちようでパフォーマンスも変わる』
8:07 AM
今日は昨日とはうって変わって、天気が良い。
むしろ暑いくらいだ。
日差しが当たれば暑く、
雨風になれば汗でかなり冷える。
ただ走っているだけなのに、
天候一つで右にも左にも大きく振れる。
2日ぶりの荷物は重く感じる。
スピードはそこそこ、着実に走る。
一関市に入り、一関学院高校の横を通った時、
突然、歓声が上がった。
おそらくバスケ部と思われる学生が
20人ほど体育館の裏手に出てきて、
こっちを向いて拍手と声援を送っている。
一瞬、誰に向けているのかわからなかったが、
どうも僕に向けてらしい。
これまでにない応援だったので驚いたが、
左手をあげて声援に応えた。
それからしばらくは声援のおかげもあって調子良く走れた。
またしばらく行くと、
峠に差し掛かり、「宮城県」の看板が見えた。
4つ目である。
今回は特に感慨にふけることもなかった。
それより、早く仙台に着きたかった。
本当に良い天気だ。
ミスチルの”蘇生”がよく似合う。
何か始まりそうな雰囲気だ。
走るのも気持ちが良い。
全く苦痛に感じない。
気の持ちようによって、パフォーマンスも雲泥の差になることをよく実感する。
昼食をはさみ、また走り出してすぐに農道に入る。
農道は景色が変わらないし、舗装されていないから、
小石を踏むと痛い。
もっと細かな爪ぐらいしかない石が靴の中に入り痛い。
何度もそれを取り除きながら、2時間以上も走った。
バイパスに入り、道も良くなった。
仙台までの距離が表示された。
あと62km。
明日走れば、仙台に着く。もう目の前だ。
ちなみに、ここから東京まではこちら。
とりあえず、「東京まで◯◯km」は気にしないことにする。
いつも3・4・5時台のレポートは少ない。
日が傾いてきて走りやすく、
また、風景が変わらないこともあって、
印象に残らないからだ。
この日も特に書くことはない。
ここまで来ると、ゴールが見える分、
早く着きたい気持ちが増してくる。
と、思った矢先、後ろから自転車に追い抜かれた。
その荷物からして長旅をしているやつだ。
武本さんというたぶん学生だ。
どことなくコミュニケーションが辿々しい。
日本一周しているというわりには、髭を生やしていない。
彼は今日、古川の道の駅までいくという。
僕も当初、その道の駅を寝床の候補にあげたが、少し遠い。
今日の目的地より、7km遠い。
最初からそこを目標に走ってきたならまだしも、
あと十数キロとなった今では、少し悩む距離である。
走るモチベーションが違うのだ。
彼は日本一周をしていて、
これから地元の舞鶴に向けて帰る途中だという。
急ぐのではなく、旅をしている感じでいろいろまわっているそうだ。
今後のルートを聞いたが、
僕とよく似ているのでまた何処かで会うかもしれない。
武本さんと別れて、またGooglemapに従って走っていると、
また農道に出た。
もう夕暮れ時である。
足元が見えなくなってきているのに、
砂利道はやめてほしい。
またにヘビもいて、踏む直前で避けるのはヒヤッとする。
農道を抜け、ようやく大崎市内に入ったときに、
今度は外国人のチャリダーに声をかけられた。
いや、何か違う…
彼らはキリスト教の布教活動をしている人たちだ。
彼らは最初日本語で話しかけてきたので、
できるだけわかりやすい日本語で返したが、
日本語で説明するのがめんどくさくなったので、
英語で会話した。
英語で話すのは久しぶりだったので気持ちよかった。
ただ、彼らが「COOL(かっこいい)」と言ったのを
「COOL(寒い)」と間違えたのは恥ずかしかった(・ω・)ノ
さて、今日も6時過ぎに目的地・大崎市古川に到着である。
今日の寝床はこれも今回の旅、初の漫画喫茶である。
漫画喫茶自体は慣れているが、
こんなボロボロの身なりで入店拒否されないか、
と思ったが、案外すんなりと受け付けしてもらえた。
漫画喫茶は、風呂はないけど食事も買えるし、
ドリンク飲み放題、フラットなシートの上で寝られるのもいい。
金額も2000円代とリーズナブルである。
残金が減ってきているので、
費用は節約する必要があるかもしれない。
今日の移動距離:54km
累計:1100km
東京まで:あと380km
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