『36th day ー 明日があるから、泣いてなんかいられない』
9:30 AM
車が行き交う音で目が覚める。
時刻は5時40分。
気づくと、昨日同じように野宿した人は、もういなかった。早い…
僕もゆっくりではあるが、準備する。
右のシューズは底が外れかかっているので、
テーピングを二重にして補強しておく。
さっそくトンネルを迎える。
が、歩道もしっかりある。
こんなトンネル、今までいくつ乗り越えて来ただろう?
今日は曇りのようだ。
暑くても疲れるので、ちょうどいい。
昨日は、足の痛みで朝は走れなかったが、
今日は2時間で12km、ちゃんと走れた。
あまりスピードがでないのは、残念だが、これ現状の精一杯の速さだろう。
4時間半かかって大井川まで来た。
ペースは早いとは言えないけど、
昼間はいつもこうだから仕方がない。
ここからお茶畑を迎える。
昔、小学校の教科書で学んだように、
段々畑になって、お茶の葉が植えられている。
葉に鼻を近づけても、お茶のにおいはしないが、
青々とした葉に日光があたり、キレイだった。
お茶畑を登り終えたときには、もう3時だった。
イメージより遅い。
しばらく本気で走ることにした。
1号線をひた走る。
途中で雨が降ってきた。
最初は大したことなかったが、次第に豪雨となった。
これには耐えかねて、立体歩道橋の下に逃げ込んだ。
しばらくすると、少しマシになったが、
以前として降っている。
雨はほんとうに嫌だ。
知り合いは
「極限状態になると、
雨や風などハードな状況を受け入れて、泣く」
のだそうだ。
僕は全く逆で、
「この止まない雨に対して、怒る」
のである。
なぜなら、
怒るというには心に火を付けることであり、
それを燃料に走れるからだ。
それに僕に場合、
今日が終わっても明日があるのである。
明日があるから、泣いてなんかいられないのである。
もっというと、
極限状態で燃え尽きるようなことはあってはならないのである。
雨はかなり長い間降り、
目的地に設定していたホテルも閉めてしまっていたようで、
そこから1km先の磐田駅の駅前ホテルで泊まった。
ダブルの部屋しか空いてなかったが、仕方ない。
もうこれ以上雨の中を彷徨うのはウンザリだ。
今日の移動距離:56km
累計:1736km
大阪まで:あと296km
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