『35th day ー 原因と対策』
10:49 AM
このところ、朝起きても左足は回復していない。
ネットカフェでも左足の着け場に慎重になって選ぶし、
座った状態から起き上がるのは気持ちを覚悟しなければならない。
だが、TABIOの靴下を履くと、不思議と踏むのが怖くなくなる。
痛みもほとんどなくなる。
足の痛みがとにかく酷くなった。ちょっとやそっとの痛みではない。
立ち止まって痛みが引くのを待つほどだ。
(この痛みはなんなのだ…)
少し休めば回復したが、
こう何度も繰り返し起こると、根本的に治さないといけない気がする。
まだ1000km以上ゴールまであるのだから。
どうしていいか、わからずネットで調べてみると、
シンスプリントという箇所を痛めているらしい。
原因は「過度の運動」
そんなこと言ったって、毎日50km以上走っていたら、そうなる。
解決策は、睡眠と食事、それに入浴。
どれも、100%欠けている。ほんとうにどうしようもない。
自分でできるのはマッサージぐらい、か。
痛んでいる箇所とその原因がわかれば、
解決策はただ一つ。
走り方を変える。
今までは、簡単に言うと、
れれれのおじさんのようにあまり関節を曲げない走り方。
競歩に近いかもしれない。
しかしそれが脛の箇所に負担をかけていたのだから、
今度は、機関車トーマスのタイヤを回す継手のように、
脚を膝から上げてかけるようなフォームに変える。
膝への負担、速度が落ちる、揺れるなどの問題もあるが、
脛の痛みに比べれば、マシだろう。
由比ヶ浜の駅の近くで、祭りがやっていた。
いろうろと面白そうだったり、おいしそうだったけれど、
今は遊んでいる時間はない。
食べるにしてもまともな食事が必要だ。
すぐ近くのコンビニで食事をしたが、
その時点で2時半。
足のせいで、まだ10数キロしか進んでない。
あと50km近くある。
今日は到底目的地にはたどり着けないだろう。
それどころか、その半分でさえもきつい気がする。
でも、たった10数キロでやめるわけには…
とにかく9時を目安に走ってみることにした。
サロンパスを貼ると、左足はかなりマシになった。
海沿いの道はサイクリングロードとなっていたため走りやすく、
清水あたりまでは調子良く走れた。
途中、トイレ休憩や、荷を整えるために止まる以外は、
基本的に走り続けた。
道もほとんどまっすぐで迷うことなく、
7時半ごろに静岡駅に着いた。
そろそろどこまで行くか、考えないといけない。
当初の目的地、島田市までは25km以上、藤枝市でも18km
どちらもきつい。
何より今は左足に休息を与えることが大事だ。
他のパーツは問題ないが、左足はそうもいかない。
地図をよく見ると、
10kmほど行ったところに、宇津ノ谷峠に道の駅があることがわかった。
峠だから少し寒いかもしれないが、
少しは進んでおきたいこともあり、そこを目的地にした。
1時間半ほど走り、峠に到着。
さすがに峠だけあって寒く、気温も2-3度低いが、寝れないこともなかった。
ベンチを見つけ、そこを寝床にしようとしたら、
15mほど先で同じように野宿をしている人がいた。
ホームレスではなさそうだが、どこか不気味だったので声をかけなかった。
飯を食い、寒いので寝袋に入ったが、左足だけがずっと気になった。
明日の朝、少しでもマシになってほしい。
今日の移動距離:46km
累計:1680km
大阪まで:あと352km
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