『42nd day ー 自分を過信しすぎるな』
9:01 AM
数日前から何のご縁か、梅田さんという方とコンタクトを取ることになった。
僕が日本縦断しているのを聞きつけて、
「是非とも会ってほしい」とのことである。
関西を訪れる予定の日時を伝えると、ほんとうに会いにきたσ(゚・゚*)
彼は、わざわざ高槻から大津まで来て僕と一緒に走るのだそうだ。
一応は走る格好をしているが、、、大丈夫か(・_・?)
梅田さんとは初めてお会いするので、まったく素性を知らない。
ので、自己紹介やら仕事のことやら、いろいろと話ながら走った。
人と一緒に走っているので、とても楽に感じられる。
自分がちょっと歩こうと思っても、一緒に走っている人が走るから、
ペースを緩められないし、休めないこともあって、長く走れる。
あっという間に京都駅に着く。12kmの道のり。
山科から京都に抜ける道は結構な坂だった。
彼は自ら志願して走りに来ただけあって普通に走るのには問題ない。
昼過ぎに彼がこれまでのペースを勘案し、
「ゴールは5時半くらいですかね」と言ってきた。
僕はそこに1時間付け足し、「7時目標でいこう」と答えた。
経験からわかるのだが、最初のペースは当てにならない。
疲れていないからハイペースに走れるのである。
自分の力を過信しないことだ。
大阪に入る手前、山崎のあたりから、梅田さんの様子がおかしい。
呼吸過多になっている。
顔は見てないが、無口になり(この辺まで来ると話のネタも尽きてきたが)、ペースも明らかに落ちてきた。
立ち止まって、呼吸を整える方法を教える。
少しマシになった模様。
もう少し行ったコンビニでおにぎりやポカリなどを補給すると、
完治したようでペースが戻った。
自分のこれまでの経験が、活かせたようで嬉しい。
彼は後々こうも言った。
「自分が情けない」と。
これも「走れない自分」を過信しすぎている。
普通の健康体の人であれば、
正しいフォームで、食事・睡眠・休息を採っていれば、走れるはずである。
彼の場合も、「自分に力がない」のではなく、
「ちゃんとした対応をとってない」ことが問題で、
「走れない」ということになったのである。
どれかをちゃんと対応すれば、ちゃんと走れるのである。
と言っても、それを超えたもっと先に「どーしよーもない状況」も存在するが、
今日だけ走る彼にそんな状況とは無縁である。
3時くらいから新幹線沿いを走る。
ちょうど上を走る線路が影になって涼しい。
梅田さんも調子を取り戻したようで、7km/hぐらいのペースで走る。
線路沿いも終わり街中も過ぎ、
ようやく淀川の土手に出た。
そこから大阪駅方面に映った夜景にはかなり感激した。
「ついに、地元に帰ってきたのだ」と、思った。
大阪駅に到着。
時刻は7時。
よく梅田さんは着いてこれたな、と思う。
昼頃にきつそうなのを見た時には、
「高槻まで行けたらいいほうだろう」
と思った。
大阪についてすぐG所さんに会いに行った。
G所さんはエナジードリンクの差し入れと、
なんとTabio3号をプレゼントしてくれた。
既存のTabio2号もすでにハゲかけてきているので、非常に助かる。
G所さんには、ついでにStepにも一緒に来てもらった。
もういい加減、北海道から履いている靴では限界である。
店員さんには「とりあえず薄くて、1,000km走れる靴がほしい」とだけ言った。
店員さんも最初は意味がわからなかったようだが、
いくら新しい靴とはいえ、
日本縦断が終わってからも使えるとは思っていない。
これが終わるまで持ってくれれば、十分である。
ベトナムで一緒に勉強したOくんもバイトを早めに切り上げて来てくれた。
一年ぶりに会うOくんは相変わらず活発に活動しているようだった。
東京で受けた「飛脚便第1号」も無事に杉浦さんに届け、
最低限の仕事は果たした。
今日の移動距離:57km
累計:2046km
福岡まで547km
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