『5th day ー ただただ遠く、遠くを見る』
8:53 AM
5日目スタート。
今日はGPSの計測器を導入してみる。
速度はあまり上がらない。
足が痛い。
旭川まで48km。
すっとこの看板を減らすことだけを考えてきた。
稚内から247km、
ようやく今日走り切れば、旭川に着く。
途中、農道を歩くおじさんに声をかけられた。
こういう人の応援が走っているときの力となる。
剣淵の道の駅で生まれて初めてレッドブルを飲む。
口に含んだ瞬間、慣れない味に吐きそうになる。
レッドブルを飲むと、不思議と走れるようになった。
足の痛みも感じない。
が、副作用が気になる。
レッドブルのおかげですいすい走る。
北海道の天気はコントロールしにくい。
ちょっとでも日が出ると、腕をまくらないといけないほど、暑い。
しかし、5分もすれば、雨具でも覆いきれないほどの雨が降る。
そしてまた、すぐに日が出る。
北海道で生きている人は、これに雪もついてくるのだから立派だと思う。
どんな漢字書くねん⁉︎
昼は塩狩峠でそばを食べた。
ウマイ!空腹のせいもあって、胃にどんどん入っていく。
あっ、と言う間に完食。
そしてすぐにまた走り出す。
ゆっくりしている暇はない。
ここから峠が本格化する。
アップダウンのある道が遥か先まで続いている。
気合いで走る。
天候も良くないが、そんなことかまってられない。
コツコツ地道に走り続けること30分あまり、
ようやく峠を越えると、農道に入る。
ジグザグに道を進むせいか、全然近づいていかない。
レッドブルをもう一本買い飲むが、
以前より効果はでない。
むしろ前半調子が良かったせいもあり、
太ももの筋肉が痛む。
途中、無人駅を見つける。
駅と言うか、廃墟に近い。
この地方の人は電車なんて乗るのだろうか?
明らか車がないと、生活できない土地なのに、
電車は必要だろうか?
また小さな山が見る。
GoogleMAPはその山の方へ行け、
と言っているのだから仕方がない。
あまりスピードが上がらないので最短ルートで行く。
山はそんなにきつくなかった。
下りにさしかかると、
「旭川市」
という看板があった。
やっと、やっと、念願の旭川に入ったのだ。
ここまでの道のりを思い出される。
山を越えると、一面田んぼと真っ直ぐな道が広がっていた。
地図で確認すると、4kmも続いている。
気合いを入れて音楽を聴き、走る。
この時は無心で走った。
ただただ遠くを、遠くを見る。
焦点がボヤけるが、その方向だけは外さない。
そうしていると、体の痛みもどこか忘れられた。
30分弱で4kmを走破。
ようやく街中に入る。
もうあと10kmを切っているが、キツイ。
いつもここからがキツイようだ。
何度か止まりながらも進むこと。1時間半。
目的地旭川のゲストハウスに到着。
運良く部屋も空いており泊まることができた。
連日、限界の一歩手前まで追い込まれている。
明日は少し短い。
明日は余裕を持ってゴールしたい。
今日の移動距離: 53km
累計:269km
北海道を抜けるまで:あと431km
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