『6th day ー なにごとも慣れるには1週間かかる』
10:26 AM
旭川のゲストハウスを後にする。
出発のときに、ゲストハウスの管理人の子供が嬉しそうに旗を 振り回して遊んいた。
今日は天気は晴れっぽい。
この旗も良くなびくことを祈る。
コンビニで水分補給をして進む。
スピードはあまりでないが、体の調子は悪くない。
天候も良好。雨の心配は必要なさそう。
札幌まで134kmの看板が見える。
これまでの距離を考えると、短いように感じる。
次の目的地はそんなにハードルは高くなさそうだ。
今日は暖かい。
長袖がいらないだ。
しばらく行くと、自動車専用の道と、自転車と歩行者専用の道に分かれていた。
車が通ると、風圧で旗がなびきすぎるので、
これは助かった。
気持ちの良い道が続く。6kmほど。
これがイメージする北海道だ。
昨日までは自然が素晴らしいではなく、
自然は激し過ぎたのだ。
2時を過ぎる。
風の抵抗をうけるように待ったせいか、あまり進まない。
食事ができるところまで12kmあるという。
あと2時間はかかる。
このままでは、4時を過ぎて昼食をとることになる。
もはや昼食ではない。
諦めてウイダーインゼリーとカロリーメイトを食べる。
また走ること5分。
なんと食堂が目の前に現れたのだ!
迷わず入る。食べられるときに食べる。
これが鉄則。
カレー大盛。
暑いので半袖半パンになる。
防寒着を脱ぐと、塩をふいていた。
3時半前、雨が降り始める。
そこまできつい雨ではないが、
旗が濡れるのがイヤなので、
一旦休憩も兼ねて装備を整える。
今日こそ終始旗を掲げたかったのだが…
4時過ぎ、歩道がなくなる。
あるのは、50cmほどの人1人が歩けるほどの、白線だけだ。
70-80kmぐらいスピードを出した車が行き交う。
進行方向に太陽、後ろから来た車にとって、
僕は見えにくかったのだろう。
一度、肩の20cmほど横をトラックが通り過ぎた。
危険を感じる暇もなかった。
恐ろしさは後で感じたが、冷や汗もかく暇さえなかった。
そんな道を必死に3km走った。
ときには止まって、車が過ぎるのをやり過ごした。
国道12号線を走る。
歩道もしっかりあり、ペースもいい。
夕暮れを迎え、薄暗くなってきたが、
あまり寒くない。
だんだん走っていることが、普通になってきた。
傷になる箇所やテーピングで補強する箇所、
荷物のパッキングの仕方、固定の仕方、
食料、特に間食のタイミング
そういったこのランで必要なことが当たり前になりつつある。
たぶん物事に慣れるには、最低でも1週間くらいはかかるのだろう。
慣れてしまえば、時間の経過も早いのかもしれない。
今朝のホテル前で写真をとったことが、
ついさっきのように感じられる。
7時を過ぎ、さすがに少し肌寒くなってきたな、と思っていたら、
今日のゴール、滝川の道の駅が見えてきた。
最後は余裕のゴール。
晩飯の中華料理もウマイし、今日は野宿だけど、
明日もこの調子で走りたい。
今日の移動距離: 42km
累計:311km
北海道を抜けるまで:あと389km
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