2年前のサハラマラソン

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2年前のサハラマラソン

On 3月 23, 2016, Posted by , In RUN, With No Comments

 2年前のサハラマラソン

 

こんばんわ!パーソナルランニングコーチのREDです!

 

かなり暖かくなってきましたね!

(って、いつも天気の話ばかりしている気が…笑)

 

みなさん、走っていますか??

 

私は先日、二上山から犬鳴山で、0泊2日のトレランツアーを実行してきました!

かれこれ、もう10回以上山に行ってますので、

ようやくトレランについて何かがつかめかけてきたようです(^_^;)

 

あとは、来月のサハラマラソンですね!

 

 

 

2年前のサハラマラソン

■ さて、

もうサハラが間近に近づいてきたので、

この2年間について書いていきたいと思います。

 

というのも、

『私は、2年前に一度、サハラマラソンに失敗しているから』です。

そこからスタートさせたのが、この2年間でした。

 

 

■ 前回のサハラマラソンにチャレンジするまでを書き出すと、

きりがないので、あまり詳しく述べませんが、

 

私がそもそも走りだしたのは、2012年の11月頃。

当時、デブデブだった私は、

「これじゃいかん!」と一念発起し、

お腹のお肉をタプタプ揺らしながらも、

なんとか4kmを走り切ったのが、

すべての始まりでした。

 

それから何度もヘコたっては、何度も奮起しながらも、

無我夢中で1年半駆け抜け、

やっとの思いで、スタートラインに立ちました。

 

それが2年前、2014年の4月のこと。

 

■ 当時の私は、

ひたすら一生懸命にトレーニングをし、

「仮想サハラ」と題して、荷物背負って7日間で300kmを走ったり、

気温30度の中、冬着を着て走ったりして、

とにかくサハラマラソンに出ることに必死になっていました。

 

また、

たくさんの人から声援を受け、

サハラマラソンに行くことを周囲に言い続けていたので、

自分もその気になっていました。

 

そんなこともあって、

自分自身に過剰に自信を持っていたので、

サハラマラソンをリタイヤすること、など、

思ってもいませんでした。

 

ですが、

3日後、時間切れで私のサハラマラソンは終了します。

 

 

■ この時、私は、

「リタイヤした」と思っていませんでした。

(今でも、そう思っています)

 

私達が「リタイヤ」と使うときには、

「自分から諦める」という意味合いが含まれます。

 

私は、決して自分から諦めたわけではなく、

自分の脚が砕け散ろうが、たとえこの身がどうなろうと、

前に進み続けるつもりでいました。

 

(実際に

両足のふとももが攣り、歩くことさえ、困難な状況で、

それでも前へ進み続けている中で、告げられた時間切れでした)

 

「なぜなんだ、待ってくれ、まだ自分は本当の力を全然出せていない。」

「こんなこと、何かの悪夢。こんなはずじゃない。まだ歩けるから、続けさせてくれ。」

 

何度、心のなかでそう叫んだことか……

 

 

 

もうとっくに陽も落ち、

ゴールするはずだったキャンプ地に、車で運ばれる中、

大会運営のフランス人女性が横に座って、やさしくずっと話しかけてくれました。

 

それにうまく返そうと、気丈を振る舞って英語を話していましたが、

あふれる感情を抑えきれず、

何度もタイヤが砂に埋まり、立ち往生するたびに、

私は車から降りては、物陰に隠れて、ただただ泣いていました。

 

 

キャンプ地に着いて、

この後のことについていろいろと説明を受けました。

そのときも、他のリタイヤした日本人が英語を喋れなかったこともあり、

そこでも代表して英語でやり取りしましたが、

正直、この後どうなるかなんて、どうでもよかったです。

 

「信じられない。信じたくない。」

「これはなにかのジョークだろう。」

 

まだ受け入れられない、決して受け入れられなかったので、

明日になれば、また走れる、

と、起きることもないことを願うだけでした。

 

 

その日は、

他の参加者がテントで寝静まる中、

僅かに空いたスペースに潜り込み、

寝袋に頭からくるまって目を閉じました。

 

走り疲れていたのか、泣き疲れたのか、

このときの記憶はほとんどありません。

 

 

 

■ 翌朝、

前日ゴールしたランナーたちが、この日も走る準備を意気揚々とする中、

私は同じテントの人に失格になったことを告げました。

他のテントの日本人にも、リタイヤしたことを言いに行きました。

 

お通夜みたいな雰囲気になるのも悪いので、

笑って見送ろうと思っていましたが、

あふれる感情は抑えきれず、

声は震え、腕の下では握りこぶしをずっと作っていました。

 

 

 

リタイヤした者は、別の場所に集まり、

最終ゴール地点のワルザザードという街にジープで運ばれます。

もちろん、この日のスタートラインには立てません。

スタートの号砲を車の中で聞き、ランナーの姿を横目にしながらも、

車は一路、街に向かって走り出します。

 

このときは、もうさすがに泣く気になりませんでした。

ですが、

同じようにリタイヤした前に座っている外国人女性が、ずっと泣いていました。

 

「もう、泣くなよ…」

 

心のなかで、そう女性に語りかけていましたが、

いつの間にか車内のすべての人は涙を流しており、

私も堪えられず、泣いていました。

 

 

 

こうして私のサハラマラソンは終わりました。

 

その後のことは、また次回書きます。

 

今日はこのへんで。


[まとめ]

  • 2年前にもサハラマラソンにチャレンジして、失敗した。
  • このとき、リタイヤしたつもりはなく、なにがなんでもゴールするつもりだった。
  • あふれる感情を隠しきれず、ただただ泣いた。

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