2年前のサハラマラソン
こんばんわ!パーソナルランニングコーチのREDです!
かなり暖かくなってきましたね!
(って、いつも天気の話ばかりしている気が…笑)
みなさん、走っていますか??
私は先日、二上山から犬鳴山で、0泊2日のトレランツアーを実行してきました!
かれこれ、もう10回以上山に行ってますので、
ようやくトレランについて何かがつかめかけてきたようです(^_^;)
あとは、来月のサハラマラソンですね!
2年前のサハラマラソン
■ さて、
もうサハラが間近に近づいてきたので、
この2年間について書いていきたいと思います。
というのも、
『私は、2年前に一度、サハラマラソンに失敗しているから』です。
そこからスタートさせたのが、この2年間でした。
■ 前回のサハラマラソンにチャレンジするまでを書き出すと、
きりがないので、あまり詳しく述べませんが、
私がそもそも走りだしたのは、2012年の11月頃。
当時、デブデブだった私は、
「これじゃいかん!」と一念発起し、
お腹のお肉をタプタプ揺らしながらも、
なんとか4kmを走り切ったのが、
すべての始まりでした。
それから何度もヘコたっては、何度も奮起しながらも、
無我夢中で1年半駆け抜け、
やっとの思いで、スタートラインに立ちました。
それが2年前、2014年の4月のこと。
■ 当時の私は、
ひたすら一生懸命にトレーニングをし、
「仮想サハラ」と題して、荷物背負って7日間で300kmを走ったり、
気温30度の中、冬着を着て走ったりして、
とにかくサハラマラソンに出ることに必死になっていました。
また、
たくさんの人から声援を受け、
サハラマラソンに行くことを周囲に言い続けていたので、
自分もその気になっていました。
そんなこともあって、
自分自身に過剰に自信を持っていたので、
サハラマラソンをリタイヤすること、など、
思ってもいませんでした。
ですが、
■ この時、私は、
「リタイヤした」と思っていませんでした。
(今でも、そう思っています)
私達が「リタイヤ」と使うときには、
「自分から諦める」という意味合いが含まれます。
私は、決して自分から諦めたわけではなく、
自分の脚が砕け散ろうが、たとえこの身がどうなろうと、
前に進み続けるつもりでいました。
(実際に
両足のふとももが攣り、歩くことさえ、困難な状況で、
それでも前へ進み続けている中で、告げられた時間切れでした)
「なぜなんだ、待ってくれ、まだ自分は本当の力を全然出せていない。」
「こんなこと、何かの悪夢。こんなはずじゃない。まだ歩けるから、続けさせてくれ。」
何度、心のなかでそう叫んだことか……
もうとっくに陽も落ち、
ゴールするはずだったキャンプ地に、車で運ばれる中、
大会運営のフランス人女性が横に座って、やさしくずっと話しかけてくれました。
それにうまく返そうと、気丈を振る舞って英語を話していましたが、
あふれる感情を抑えきれず、
何度もタイヤが砂に埋まり、立ち往生するたびに、
私は車から降りては、物陰に隠れて、ただただ泣いていました。
キャンプ地に着いて、
この後のことについていろいろと説明を受けました。
そのときも、他のリタイヤした日本人が英語を喋れなかったこともあり、
そこでも代表して英語でやり取りしましたが、
正直、この後どうなるかなんて、どうでもよかったです。
「信じられない。信じたくない。」
「これはなにかのジョークだろう。」
まだ受け入れられない、決して受け入れられなかったので、
明日になれば、また走れる、
と、起きることもないことを願うだけでした。
その日は、
他の参加者がテントで寝静まる中、
僅かに空いたスペースに潜り込み、
寝袋に頭からくるまって目を閉じました。
走り疲れていたのか、泣き疲れたのか、
このときの記憶はほとんどありません。
■ 翌朝、
前日ゴールしたランナーたちが、この日も走る準備を意気揚々とする中、
私は同じテントの人に失格になったことを告げました。
他のテントの日本人にも、リタイヤしたことを言いに行きました。
お通夜みたいな雰囲気になるのも悪いので、
笑って見送ろうと思っていましたが、
あふれる感情は抑えきれず、
声は震え、腕の下では握りこぶしをずっと作っていました。
リタイヤした者は、別の場所に集まり、
最終ゴール地点のワルザザードという街にジープで運ばれます。
もちろん、この日のスタートラインには立てません。
スタートの号砲を車の中で聞き、ランナーの姿を横目にしながらも、
車は一路、街に向かって走り出します。
このときは、もうさすがに泣く気になりませんでした。
ですが、
同じようにリタイヤした前に座っている外国人女性が、ずっと泣いていました。
「もう、泣くなよ…」
心のなかで、そう女性に語りかけていましたが、
いつの間にか車内のすべての人は涙を流しており、
私も堪えられず、泣いていました。
こうして私のサハラマラソンは終わりました。
その後のことは、また次回書きます。
今日はこのへんで。
[まとめ]
- 2年前にもサハラマラソンにチャレンジして、失敗した。
- このとき、リタイヤしたつもりはなく、なにがなんでもゴールするつもりだった。
- あふれる感情を隠しきれず、ただただ泣いた。
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