『16th day ー 意地も大事だが、臨機応変に』
8:48 AM
今日は曇り。だが、雨は降りそうにない。
毎日走っていると、なんとなくだが、
雨が降るかどうか、
旗をしまわなくてはいけないか、どうか、が、
わかるようになってきた。
風はあまりない。
掲げた旗が顔の前にかぶさって邪魔である。
今日は道は簡単だが、緩やかなアップダウンが続く。
こういうのは、達成感が少ない。
風がハンパなく吹く。
帽子が吹き飛びそうなほど、
体を前に傾けても少ししか進まない。
前から吹くときもあれば、
道の向きによっては右手の海から吹く時もある。
そうかと思えば、後ろからきた車やトラックの風圧で、
前に押し出されることもある。
事あるごとに旗が前後左右に吹き飛ぶから、
体ももって行かれそうになる。
ほんとうにややこしい日だ。
あとで知ったのだが、
この辺は、野辺地ウインドファームと呼ばれ、
風力発電の風車がびっしり設置された土地である。
また、この日は風が普段より強かった日だったらしい。
1時前、道の駅・よこはまに着く。
ここで旗をしまう。
ここまでで27km、4時間は。
最初の風のない2時間で、16km走れたので、
あとの風が吹いてからの2時間は11kmしか進んでない。
あまりにもペースが落ち過ぎだ。
意地も大事だが、臨機応変に。
ここは早くゴールするために、旗は片付ける。
青森に入って気づくのは、
とにかく歩道がキタナイということだ。
北海道ではある程度歩道も整備されていたが、
青森は草が自由気ままに生い茂っていて、
とても歩けたものではない。
今日はほんとうに何もない道を行く。
以前としてアップダウンは続くし、
車・トラックの往来は激しい。
歩道もなかったり、あっても草が自由気ままに生い茂っている。
長い、、、長い、、、長い、、、、
あまりにも長いので苛立ってくる。
舌打ちもでる。
かといって、行かないわけにもいかない。
音楽に集中し、ただただ進む。
5時、右手に海が見えた。
夕陽が雲に隠れてとても綺麗だ。
思えば、これでしばらくは海とお別れである。
次会う時は静岡あたりだろうか?
ちょっと感慨にふける。
6時過ぎ野辺地の町に着き、野宿すると決めていた公園まで辿りついた。
公園のベンチで荷を広げようとしていると、
おじぃさんが散歩しており、
公民館のそばにベンチがあり、そこだと風が凌げると教えてくれた。
僕は礼を言い、荷物を移動した。
その後、銭湯に入りに、コンビニで弁当2つと明日の朝食を買い込んで、
また寝床に戻った。
その日は疲れていたこともあり、10時ごろには寝た。
今日の移動距離:54km
累計:806km
東京まで:あと672km
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