『56th day ー 転んではじめて気づく奇跡の体』
10:43 AM
今日はスタートが遅れたので、スピード上げて走る。
が、記念撮影のために熊本駅にもよる笑。
昼からずっと走ったが、暑い。
しばらく汗などかいていなかった。
やはり南下したので暖かくなってきているのか?
今日はただいつもどおり、よくある国道沿いの道が続く。
何も変わらない、ありきたりの道だ。
と、気を抜いていたら、転んだ。
初めて転んだ。
幸い大した怪我はしていない。手が少しすりむいただけだ。
荷物も服も無事だ。
でも、転んで初めて気づいた。
「これまで転ばなかったのが、奇跡だ」と。
僕はもう半分無意識的に走っている。
厳密には脚を交互に前へ前へ進み出している。
その繰り返しが、走るということになり、
これまで2700km以上の距離を走ってこれた。
でも、それはたまたま何かに引っかかることがなかっただけで、
ぼっーっとしたり、考え事をしながら、走っていたら、
いつ転んでもおかしくないのである。
それが、今日、転んだ。
そのいつか、が起こった。今日起こった。
それだけのことである。
このボロボロの体も、あと5日、今日が終わればあと4日。
「お願いだから、僕の体よ、もってほしい。」
地面に座り込んで、しばらく立てなかった。
6時を迎えようとした頃、八代を過ぎ、
残り20kmというところまで来た。
まだ市街地を走っているというのに、急に街の明かりがなくなった。
念のため、道を確認し、目安となる場所を見ておこうと思ったのだが、
ここから先、全くコンビニもなく商店もないことが判明。
それどころか民家でさえぽつぽつとしかない模様。。汗
真っ暗闇に近い中、走り続け、時刻は9時。
曲がりくねった山道を抜け、高さ200mの峠の頂上まで来た。あと2kmでゴールだ。
すると、ここでも最後にトンネルが待っていた。
歩道は特に広くないが、車どおりがまったく皆無なので、危険は感じない。
むしろ何もなさ過ぎて怖い。汗
たった800mしかないから、とにかく猛ダッシュで走った。
一度だけ車が通ったので、端のほうを走ったが、
見通しのよいトンネルだったので、それ以外は道の真ん中を堂々と走った。
道の駅・田ノ浦に着いたのは9時半過ぎ。
周囲に何もないと思っていたら、24時間の弁当屋さんがあったので、そこで晩飯を買った。
この道の駅はコンビニはないが、仮眠室があり、雨風をちゃんと凌げる。
野宿を覚悟していたが、嬉しい誤算であった。
この野宿も残すところあと数回しかないのだ。
これもまた懐かしくなってしまうのだろうか…
今日の移動距離:58km
累計:2798km
佐多岬まで213km
日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)